Kogepan

平凡な情報系大学院生 Kogepan が書きたいことを書くブログです。

論文誌ジャーナルに採択されました

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かねてより投稿・査読対応を行っていた論文が情報処理学会論文誌に採択されました。初のジャーナル掲載です。しかも原著論文です。

採録は決定しましたが、著者校正や出版作業を行う必要がありますので、出版は2021年5月頃になるようです。

ジャーナルとは

論文というものは、研究活動を行う者にとって極めて重要な存在です。角皆静男先生1 が述べられていた「研究者にとっての論文十カ条」は多くの場所で取り上げられていますが、私もその端くれとして、研究をするからには成果を論文として発表したいと考えていました。

  1. 「書かれた論文は書いた人の研究者としての人格を表す」
  2. 「データのみ出して論文を書かない者は,テクニシャンである」
  3. 「データも出さず,論文(原著論文)を書かない者は,評論家である」
  4. 「研究者は論文を書くことによって成長する。また,成長の糧にしなければならない」
  5. 「論文は研究者の飯のタネである」
  6. 「論文は後世の研究に影響を与えなければならない」
  7. 「研究者は書いた論文に責任を問われる」
  8. 「忙しくて論文が書けないというのは,言い訳にはならず,能力がないといっているのと同じである」
  9. 「博士論文以上の論文を書けない者は,その博士論文は指導教官のものといわれても仕方がない」
  10. 「研究において最も重要なのはアイデアであり,それが試されるのが論文である」

一般的に、研究活動の進行に応じて論文の投稿先は変わります。まずは研究会や国内会議が候補となります。研究の完成度が高まるにつれ,なるべくレベルが高い査読付き会議に投稿することになります。そして最終的に、研究成果をまとめて論文誌(ジャーナル)に投稿することが目標となります。

つまり、論文誌(ジャーナル)は研究者にとって、自らの研究成果が認められた証でもあります。

論文誌(ジャーナル)に論文が掲載されることで、論文にまとめた新しい発見や実験・調査の結果、およびこれらに関する考察は、専門家による査読を経てお墨付きを与えられ、ジャーナルの掲載を通して広く研究者の目に留まるところとなるのです。

www.jstage.jst.go.jp

情報処理学会論文誌とは

情報処理学会が発行している論文誌ジャーナルです。

情報処理学会は情報処理分野を取り扱っている学会であり、めまぐるしく発展する情報処理分野のパイオニアとして、産業界・学界および官界の協力を得て指導的役割を果たしています。情報処理学会論文誌は研究成果の発表およびこれに関連する討論の場を提供するために発行され、学術・技術上の研究あるいは開発成果の記述であり、新規性、有用性などの点から、会員にとって価値のあるものとされています。

そんな情報処理学会論文誌に論文が採録されることは非常に嬉しいことです。

www.ipsj.or.jp

インパクトファクターとは

ジャーナルと一言で言っても、世界中の多くの組織や機関が発行しており、そのジャーナルが持つ影響度(インパクト)は様々です。ジャーナルには、影響度に応じたヒエラルキーが存在しており、最も用いられる指標としてClarivate社のインパクトファクター2 が挙げられます。論文の評価方法に関しては多くの議論があり、インパクトファクターや被引用回数、オルトメトリクスなど、より普遍的な指標の探索が続いています3

また、Google Scholar Metricsは、2012年から始まったサービスで、学術雑誌のインパクトに関するデータを提供するサービスです。インパクトファクターではなく、h-indexという指標を用いているのが特徴です。

情報処理学会論文誌はGoogle Scholar Metricsの和文誌のランキングでトップとなっています4

もちろん、一つの指標でしかありませんが、こういった論文誌に採択されたことは嬉しいです。

投稿した論文について

協調型自動運転に向けた、ダイナミックマッププラットフォームの効率化に関する論文です。詳細については、出版後に紹介させていただこうと思います。

www.nces.i.nagoya-u.ac.jp


  1. 北海道大学名誉教授。大気・海洋を通しての物質循環の研究を行い、地球化学、海洋学の発展に寄与すると共に、教育研究と啓蒙活動を通してその普及に貢献した。

  2. Journal Citation Reports - Web of Science Group

  3. Measuring impact in research evaluations: a thorough discussion of methods for, effects of and problems with impact measurements | SpringerLink

  4. https://scholar.google.co.jp/citations?view_op=top_venues&hl=ja&vq=ja